会員登録10日後にスピード成約 決め手はリスク回避のレポートにあった
株式会社ウェスコは新しい飲食業態の展開を模索していた。業態開発はなったのだが、物件が見つからない。そのときウェブ上で見つけ登録した「店舗そのままオークション」がすべてを解決をしてくれたという。
本格的和業態に進出を図る
同社は1979年以来、大手私鉄の駅構内を中心に「狭山そば」ブランドの立ち食いそば店を出店。最盛期には12店舗を運営をしていた。が、その後各駅のバリアフリー化にともない、閉店を余儀なくされ、現在では3店舗までに縮小。新しい飲食業態の開発が急務となっていた。
幸いなことに同社では立ち食いそば業態以外に、鯛焼きなど焼き物を扱うテイクアウト業態も手がけており、こちらは好調に売り上げを伸ばしていた。“脱駅そば”を志向した和業態の本格的展開を図るには、いいタイミングであったのだ。
「立ち食いそばは、早く提供することが主眼となりますから、どうしても茹でそばとなります。ただ本格的な和業態の店を考えていくと、やはり生そばを用いていきたい。さらに女性客などの客層にターゲットを広げるためにも麺つゆにも心を配るなどの改良が必要となります。当社では生そば・麺つゆの研究開発に2年の月日をかけてきました」(同社沿線営業部・福元正三次長)
研究は実を結び、本年2月には納得のいく生そば、麺つゆが完成。同社はいよいよ本格的な和業態店の店舗展開に乗り出すこととなる。それはそば、うどんの麺物を中心としながら丼物などのセットを充実させようとするもの。和の装いを残しながらもカジュアルに、ファミリー層の来店を促す業態をと考えていた。
登録の次の日には物件見学
業態開発は順調に進んだが、課題は店舗物件の発掘だった。もちろん駅構内での出店が主であった同社にすれば、不動産物件探しははじめての経験だった。まず福元次長は、私鉄沿線のすべての駅の周辺を歩き、自らの足で物件を探したという。
「これは苦労しましたね。これは安いという物件には、安いだけの理由がある。また事務所物件は給排水工事を断わられるし、飲食店の居抜きといってもたとえば地下1階だったりと、これだという物件が見つかりませんでしたね」
足での物件探しを断念した福元次長は、次にインターネットで物件情報の収集にあたる。そこで「店舗そのままオークション」に出合った。しかもサイトには埼玉県坂戸市にある居抜物件の情報が掲載されていた。福元次長はものは試しと会員登録をしてみた。
すると驚いたことに、登録した次の日には「店舗そのままオークション」の物件担当者から電話が。しかもその日のうちに物件を見に行かないかという申し出があったのだ。福元次長は上長とともに、当該物件を見学にいくこととなる。
物件は県道沿いにあるマンション1階の居抜き物件。前はラーメン店であったのだが、オーナーの都合で閉店することとなったもの。以来1年ほど買い手がなく、飲食店としての厨房設備が残り、売値も150万円と破格の価格だった。それだけでも購入するには十分であったが、そこに駄目押しとなる一手があった。
「その物件のマーケティングレポートがもうすでに完成していて、行ったその日に見せてくれたのです。そこには物件から500メートル、1000メートル、3000メートルと商圏を広げていった時の人口数、近郊にある競合店の店舗数と動向などが書かれていました。物件の良し悪しもありましたが、そのレポートの中身を精査したときに、もうこの物件にしようと決めていましたね」
登録後、10日というスピード成約
福元次長は、上長とともに店前を走る県道の交通量を確認し、かつ実際に店舗周辺を調査することで提出されたレポートの信憑性を確信することができたという。その後晴れて成約となったのだが、それは最初に「店舗そのままオークション」に会員登録をしてからわずか10日あまり後というスピード成約であった。
店舗の外装を板張りとし、和の雰囲気を醸し出した
その後店舗の内外装をリニューアル。和という業態を盛り込んだ板張りの外装とし、内装もシックに。かつてはラーメン店だったというイメージを払拭した。店舗購入費、改装費と合わせ約1000万円というコストも想定された範囲内だったという。
「新規出店にリスクゼロということはあり得ませんが、出店の可否が判断できる材料(レポート)をいち早く提供してくれたことはありがたい。可能なかぎりのリスク削減が図れますから」
同社では、3坪程度の焼き物テイクアウト用の物件も探していきたいと考えている。そのときも「店舗そのままオークション」を利用する予定だという。
【店舗概要】
社名:株式会社ウェスコ
代表者:小川 甫
所在地:神奈川県小田原市扇町4-8-18




